マカオ、19年4月蚊の繁殖指数34.3%…平年比12ポイント高=当局がデング熱等への注意と防蚊対策呼びかけ

マカオ政府衛生局(SSM)は5月16日、今年(2019年)4月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で34.3%となり、平年より高い水準だったと発表した。

SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約890個を設置し、月次で統計データを収集している。

4月の繁殖指数34.3%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である22.3%を12.0ポイント上回った。地区別で平年を上回ったのはマカオ半島の黒沙環地区36.0%、沿岸地区53.8%、風順堂地区27.4%、塔石区30.6%、タイパ島海洋区39.1%、タイパ島湖畔区37.6%、コロアン島67.1%、空港31.6%。昨年10月に開通したばかりで人工島上にある港珠澳大橋マカオ側イミグレーションは9.7%と平年以下だった。

SSMでは、近日気温が高い状態が続いており、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカの発生に有利な条件になっているとし、住民に対してその発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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