港珠澳大橋マカオ側イミグレで大量の中古スマホの無申告持ち込み企図した旅客摘発

澳門海關(マカオ税関)は5月25日、同日午前に港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の入境ホールにある税関検査場で合計256台の中古スマートフォンの持ち込みを企図した香港人の男性旅客1人と女性旅客2人の計3人を摘発したと発表。男性旅客と女性旅客のうち1人は夫婦という。

税関によれば、税関職員が女性旅客2人の手提げバッグの中に60台の中古スマートフォンが入っているのを発見。この際、2人の様子がおかしいことに気づき、ボディスキャナーを使って調べたところ、身体に疑わしい物品を装着していることがわかり、女性職員による検査で84台の中古スマートフォンを身体に巻きつけるかたちで隠し持っていたことが判明した。また、車椅子を利用していた男性旅客についても、底部及び背もたれに112台の中古スマートフォンを隠していたのが見つかったとのこと。3人の旅客は「申告物なし」の旅客を対象とした「緑色レーン」を通過し、輸入に必要な申告書類を提示できなかったため、対外貿易法違反で起訴するに至ったとした。

3人は税関の調べに対し、中古スマートフォンは香港で仕入れたもので、マカオで修理を行った上、中国本土で販売しようと考えていたと説明しているという。

税関では、管制下にある物品を携行してマカオへ入境する際、「申告物あり」の赤色レーンを通過し、税関に対して必要な申告を行うよう呼びかけている。

港珠澳大橋マカオ側イミグレで大量の中古スマホ無申告持ち込み企図した旅客摘発(写真:澳門海關)

港珠澳大橋マカオ側イミグレで大量の中古スマホ無申告持ち込み企図した旅客摘発(写真:澳門海關)

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