マカオカジノ監理当局が緊急会議招集…巨額チップ強盗事件発生受け

マカオ・コタイ地区にあるカジノ施設で5月24日早朝、2人組の男が警備員とディーラーを催涙スプレーで襲い、310万香港ドル(日本円換算:約4320万円)相当のゲーミングチップ奪って逃走する事件が発生した。

マカオ政府でカジノ監理を担当する博彩監察協調局(DICJ)は同日午後、事件発生を受けて緊急会議を招集。司法警察局及び政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶカジノ運営事業者6社の代表が参加し、目下のカジノ施設の警備状況と危機管理及び対応メカニズムの確認、今後の再発防止に向けた対策が検討されたとのこと。

司法警察局からは、カジノ施設内及び周辺における治安環境の維持に高い関心を持って取り組んでおり、今年からカジノ犯罪に関する24時間コーディネーションセンターを立ち上げ、カジノ企業が突発的事態に直面した際など、即時に司法警察局へ通報できる体制を整えたと報告。また、カジノ運営企業幹部並びに従業員の危機対策、安全に対する意識の向上がセキュリティ及び緊急時の対応力強化につながるとし、必要に応じてカジノ運営企業への専門的な訓練の提供でき、共に手を携えてカジノの治安維持に取り組むよう呼びかけた。

DICJの陳達夫(パウロ・マルチンス・チャン)長官は、カジノ運営企業に対し、あらためて警備対策の改善を続け、警察による法執行に対して積極的に協力するよう求めた。

なお、司法警察局は25日未明に記者会見を開き、広東省珠海市及びマカオで強盗事件の容疑者4人の逮捕に成功したと発表。

コタイ地区のカジノ施設で発生した巨額チップ強盗事件を受け開催された緊急会議の様子=2019年5月24日(写真:DICJ)

コタイ地区のカジノ施設で発生した巨額チップ強盗事件を受け開催された緊急会議の様子=2019年5月24日(写真:DICJ)

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