マカオパスと嶺南通、一体化カード発行へ―4月

マカオ、広東省でそれぞれ別に発行されている交通系非接触型IC乗車カードの「マカオパス(澳門通)」、「嶺南通」の一体化に向けた実証実験が進められている。2種類のカード機能を一体化した共通カードが4月にもデビューする予定という。

1日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。28日、広東省の劉志庚副省長を筆頭とする広東省及びマカオの関係部門メンバーが調査活動のため広州から珠海を経てマカオへ至るルートで一体化カードを利用した調査カードを行った。

「嶺南通」は広東省各地の交通系非接触型ICカードの統一ブランド名。広州や深圳、珠海など省内16都市で利用できる。

現在、導入が検討されているのは「マカオパス」と「嶺南通」の一体化カードで、1枚のカードの中にマカオパタカと人民元の2種類の電子マネーによる「財布」が組み込まれる考え方。マカオでは「マカオパス」のマカオパタカ分を、広東省では「嶺南通」の人民元分を利用するイメージ。銀聯カード機能も付加されるという。

なお、通常の「マカオパス」、「嶺南通」を相互利用することはできない。また、すでに香港の「オクトパスカード(八達通)」と「嶺南通」の一体化カードの発行が2012年6月からスタートしている。

2012年から発行が始まった香港「オクトパスカード」と「嶺南通」の一体化カード (c) 八達通卡有限公司

2012年から発行が始まった香港「オクトパスカード」と「嶺南通」の一体化カード (c) 八達通卡有限公司

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