マカオ国際空港で旅客の手荷物から実弾など禁止武器の発見相次ぐ…カンボジア軍人と中国商人逮捕

 マカオ治安警察局の発表によれば、8月21日にマカオ国際空港を出発する旅客便を利用予定だった乗客の荷物の中から禁制品と思われる品が相次ぎ見つかったという。

 同日午前10時、保安検査スタッフがバンコク行きのフライトに搭乗予定のカンボジア人男性旅客の手荷物検査を行った際、バックパックの中から弾丸が1個見つかったことから、警察に通報。警察官が駆けつけ、旅客に事情を聞いたところ、自身は軍人で、バックパックは同僚から借りたものだが、中にそういったものが入っているとは知らなかったと説明したとのこと。その後の警察による鑑定で、マカオで禁止武器の範疇に含まれる使用可能な実弾であることが判明。

 続いて同日午後7時半頃、中国・杭州行きのフライトに搭乗予定の中国本土出身の男性旅客の手荷物検査において、バックパックの中から黒色のナックルダスター(メリケンサック)1個が見つかった。警察の調べに対し、男は自身は商人で、バックパックは友人から借りたもので、中にそのようなものが入っているとは知らなかったと説明したとのこと。その後の警察による鑑定の結果、当該製品が禁止武器に相当することが確認されたという。警察は、男2人について、禁止武器及び爆発物所持罪で逮捕、送検済とした。

 マカオ国際空港の荷物検査場では旅客の携行品の中から禁止武器に相当する物品が発見される事案が頻発している。護身用の商品であっても、同時に攻撃性を有するとみなされることから、マカオでは禁止武器の範疇に含まれている。マカオ国際空港では今年(2019年)3月に制限エリア及び航空機内への持ち込み不可物品リストを更新しており、利用にあたって事前に規定を確認しておきたい。

旅客の手荷物の中から発見されたナックルダスター(写真:マカオ治安警察局)

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