マカオ、19年第2四半期のゲーミング(カジノ)業従事者数5万7840人…対前年2.8%増=平均月給は3.8%増の約32.3万円

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人というコンパクトサイズの街だが、およそ40軒のカジノ施設が軒を連ねるほか、競馬、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種合法ギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。

 マカオ政府統計調査局は8月22日、今年第2四半期(2019年3〜6月期)のギャンブル業(カジノ仲介人、カジノ仲介人パートナーは含まず)における人材ニーズ及び賃金調査統計を公表した。

 今年第2四半期末時点のフルタイムのゲーミング業従事者数は前年の同じ時期から2.8%増の5万7840人。カジノディーラー職に限ると4.8%増の2万5213人だった。

 今年6月のフルタイムのゲーミング業従事者の平均月給(賞与等臨時給含まず)は3.8%増の2万4550マカオパタカ(日本円換算:約32.3万円)。カジノディーラーに限ると2.0%増の2万0850パタカ(約27.4万円)。

 今年第2四半期末時点における業界の空きポジション数は前年の同じ時期から81増の904枠。空きポジションの分布は事務職が主で全体の79.5%を占めた。カジノディーラーの空きポジションは588枠。

 求人条件については、要業務経験が14.2%、要中国語(いわゆる北京語)が77.2%、要英語は21.9%、高中(日本の高校に相当)卒業以下の学歴を可とするが64.7%。

 今年第2四半期の新規雇用者数は48.1%増の1942人。従業員雇用率は1.1ポイント上昇の3.4%、欠員率は0.1ポイント上昇の1.5%で、業界における人材需要の増大を示している。

 なお、今年第2四半期末時点のマカオの人口は67万2000人、労働人口は39万3800人、総就業人口は38万7200人、総体失業率は1.7%。ギャンブル業従事者がマカオの総人口に占める割合は単純計算で8.6%、総就業人口の14.9%となる。平均月収については、今年第2四半期のマカオの就業人口全体の月給中位数である1万6300マカオパタカ(約21.4万円)を大きく上回っている。

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月29日、建設会社の資材置き場からアルミ部材を盗んだとしてマカオ人の男(6…
  2.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年第3四半期(2023年7〜9月期)におけるマカオのホテル…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年(2023年)10月の商品貿易統計を公表。  今年…
  4.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は11月29日、マカオのタイパフェリーターミナルと香港の尖沙…
  5.  広東省珠海市横琴粤澳深合区(横琴広東マカオ深層協力区)の大型住宅総合プロジェクト「澳門新街坊(マ…

ピックアップ記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  3.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…

イベントカレンダー

香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun