港珠澳大橋マカオ側イミグレで中古スマホ無申告持ち込み事案連続発生…2日間計174台、香港人旅客3人摘発

 澳門海關(マカオ税関)は9月3日、8月29日から31日にかけて、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設及びマカオ外港フェリーターミナルの入境ホールの税関検査場で大量の中古スマートフォンを無申告でマカオへ持ち込みしようとした香港人の旅客3人(男性1人、女性2人)を相次ぎ摘発したと発表。

 税関によれば、3人の旅客はいずれも申告物なしを意味する緑色のレーンを通過したが、税関職員が呼び止め、X線検査で手荷物の中身を確認したところ、中に中古スマホが入っていたことが発覚。輸入に必要な申告書類を提示できなかったため、対外貿易法違反で起訴するに至ったとした。なお、女性旅客2人は身体に中古スマホを巻きつけていたという。税関が発見した中古スマホは計174台に登った。

 このところ大量の中古スマートフォンのマカオへの無申告持ち込み事案が複数確認されている。税関では、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオへ入境する際、「申告物あり」の赤色レーンを通過し、税関に対して必要な申告を行うようあらためて呼びかけた。

中古スマホの無申告持ち込みを図ろうとした女性旅客(写真:澳門海關)

中古スマホの無申告持ち込みを図ろうとした女性旅客(写真:澳門海關)

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