マカオ、19年上半期の犯罪件数2.8%減の6920件…保安庁長官「安定的かつ良好な治安状況維持」

 マカオ保安庁は9月3日午前に記者発表会を開き、今年上半期(2019年1〜6月)の犯罪統計を公表。今年上半期の犯罪件数は前年同期から2.8%減の6920件だった。

 ゲーミング(カジノ)関連犯罪は15.2%増の968件。主な内訳は、監禁が23.0%増の169件、賭博に絡む高利貸し(暴利)が16.1%増の295件。今年6月から毎日大規模掃討作戦を展開した結果とした。なお、この2分類においてマカオ人が加害者、被害者になった例は極めて稀で、監禁の加害者の96%、被害者の100%、高利貸しの加害者の94.6%、被害者の98.6%をマカオ人以外(インバウンド旅客)が占めた。また、監禁、高利貸し事案の発生場所の大部分はカジノ施設内で、これらの犯罪がカジノ外に広がっている状況は見受けられないとのこと。

 マカオ保安庁の黄少澤長官は、重大暴力犯罪範疇の犯罪がゼロあるいは低発生率を継続したことを挙げ、今年上半期のマカオの治安環境は安定的かつ良好な状況を維持していると総括。目下、カジノ業周辺における黒社会の異常な動きはなく、ゲーミング産業の発展が治安に与えるマイナス影響は見受けられないとした。

マカオ保安当局による2019年上半期犯罪統計及び法執行状況報告記者会見=2019年9月3日(写真:GCS)

マカオ保安当局による2019年上半期犯罪統計及び法執行状況報告記者会見=2019年9月3日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  2.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  3.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  4.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun