マカオで今年22人目の輸入性デング熱感染者確認…患者は広東省中山市滞在歴あるマカオ人男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月27日午後、マカオ域内で今年(2019年)22人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおける輸入性デング熱感染者の確認は10月に入って以降2例目。

 SSMによれば、患者はマカオ半島中央部の炮兵馬路に居住し、リタイア生活を送るマカオ人男性(69)で、10月17日に発熱、頭痛等の症状が現れ、18日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診。23日に全身に発疹が現れたことから、25日に再び同院を受診し、27日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱に感染していることが確認された。患者は10月10日から15日にかけて広東省中山市を訪れ、友人宅に滞在していたが、近日その近隣で数名がデング熱感染確定診断を受けたことを知ったという。SSMでは、患者の渡航歴、発症時間などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下し、速やかに患者のマカオでの自宅周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者22人の渡航先別では、カンボジアが6人、タイが6人、フィリピンと中国(広東省)が各3人、マレーシアが2人、シンガポールとベトナムが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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