マカオ税関が港珠澳大橋マカオ側イミグレで医薬品の密輸事案摘発…日本のヒアルロン酸ナトリウム注射液

 澳門海關(マカオ税関)は10月26日、同月24日に港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設で大量の医薬品を無申告でマカオへ持ち込みしようとした香港人の男性旅客(70)を摘発したと発表。

 税関の発表によれば、24日正午頃、入境口にある税関検査場で当該旅客の手荷物をX線検査機に通したところ、疑わしい物品が見つかったことから、開封検査を実施。中に入っていたのは関節注射液(税関提供写真から日本のヒアルロン酸ナトリウム注射液とみられる)20箱で、マカオ政府衛生局によって輸入にあたりライセンスが必要とされる医薬品に相当すると確認された。

 男性は税関の調べに対し、商品は日本でおよそ9000香港ドル(日本円換算:約12.5万円)で仕入れたもので、美容院で使用するものだったと説明したとのこと。税関では、この男性を対外貿易法違反で起訴した。

 税関では、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオを出入境する際、事前に関係当局へライセンス申請をしなければならないとし、物品リスト等の詳細については税関ホームページを参照するようあらためて呼びかけた。

マカオ税関が港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設で医薬品の密輸事案を摘発(写真:澳門海關)

マカオ税関が港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設で医薬品の密輸事案を摘発(写真:澳門海關)


X線検査機のモニタに映し出された画像(写真:澳門海關)

X線検査機のモニタに映し出された画像(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月29日、建設会社の資材置き場からアルミ部材を盗んだとしてマカオ人の男(6…
  2.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年第3四半期(2023年7〜9月期)におけるマカオのホテル…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月29日、今年(2023年)10月の商品貿易統計を公表。  今年…
  4.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は11月29日、マカオのタイパフェリーターミナルと香港の尖沙…
  5.  広東省珠海市横琴粤澳深合区(横琴広東マカオ深層協力区)の大型住宅総合プロジェクト「澳門新街坊(マ…

ピックアップ記事

  1.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…
  2.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun