キャップ不具合で一部自主回収の「生茶デカフェ」、マカオでも対象商品の輸入確認…当局が注意喚起

 日本の飲料メーカー、キリンビバレッジが11月18日に「キリン 生茶デカフェ 430mlペットボトル」の一部商品でキャップ部分の密封性が保たれていない可能性があることが判明したため、対象商品を自主回収すると発表した。

 自主回収の対象となるのは、キャップ下部記の「賞味期限/製造所固有記号」が「2020.4.20/S」「2020.4.30/S」「2020.5.10/S」「2020.5.20/S」「2020.5.31/S」「2020.6.20/S」に該当するもので、合計約430万本。

 マカオ特別行政区政府市政署(IAM)食品安全廳は11月22日、上記事案に関する日本の消費者庁の発表を受け、マカオにおける対応を発表。マカオの食品業界に対してアラートを発出すると同時に、同商品を取り扱うサプライヤーに速やかに連絡を入れ、職員による市内パトロールを実施した結果、サプライヤー1社が今年(2019年)10月に輸入した480本(20箱)が回収対象(2020.5.31/S)に該当することが判明し、取引先の小売店に対して販売中止と回収を指示したとのこと。食品安全廳が回収及び処理過程を監督するとした。

 食品安全廳では、職員が市内の小売店を巡回した際、当該商品は発見に至らなかったというが、市民及び業界に対し、もし手にした場合は飲用、供給はしないよう呼びかけている。

 なお、キリンビバレッジでは、これまで健康被害は確認されていないとしている。

マカオ食品安全当局が発表した回収対象商品の資料(図版:IAM)

マカオ食品安全当局が発表した回収対象商品の資料(図版:IAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は12月16日夜、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認し…
  2.  中華人民共和国マカオ特別行政区政府が12月16日夜発表したところによれば、習近平国家主席は12月…
  3.  マカオ政府財政局(DSF)が12月16日に公表した最新統計によれば、今年(2025年)11月の住…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は12月14日、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”行為に対し、IT技術…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は12月16日、同社が展開するキュリナリー…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年12月号
(vol.150)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun