マカオ、カジノで大負けした中国人大学生が別のギャンブラーからチップ盗む

 マカオ司法警察局は11月23日、同月17日にコタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設で女性客から額面10万香港ドル(日本円換算:約139万円)のゲーミングチップ1枚を盗んだとして中国本土出身の大学生の男(21)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、11月17日午前11時40分頃、女性客がテーブルゲームに興じていたところ、テーブル上に置いていた額面10万香港ドルのゲーミングチップ1枚がなくなっているのに気づき、すぐ近くにいて逃げようとした男を追跡。その後、カジノ警備員の協力を得て、男を取り押さえることに成功、警察に通報したとのこと。警察官が現場に駆けつけ、男に事情を聞いたところ、犯行を認めたという。男は警察の調べに対し、カジノで30万香港ドル(約417万円)負けてしまい、つい出来心でやってしまったなどと供述しているという。

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル以上の高額チップも存在する。

 チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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