マカオ、窃盗被害を自作自演の中国人ギャンブラー逮捕…カジノの負けを家族に叱責されるのが怖くてやった

 マカオ治安警察局は11月27日、架空の窃盗被害をでっち上げたとして中国本土出身の自称自営業の女(34)を虚構犯罪(狂言)容疑で逮捕したと発表。

 警察発表によれば、女は同月25日午後、マカオ半島中心部にあるカジノ施設のスタッフに対し、コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設ホテルからマカオ半島北部にある關閘イミグレーション行きのバスに乗車した際、バッグに入っていた258万4000香港ドル(日本円換算:約3507万円)分のゲーミング(カジノ)チップがなくなっているのに気づき、何者かに盗まれたようだとして、警察への通報に協力するよう要請したとのこと。警察官が現場に到着し、女から事情を聞いたところ、突然急用ができたためマカオを離れる必要があり、被害届を出す必要はないと言い出したという。警察官は被害額が大きいにも関わらず、いきなり追求しないと態度を変えたのは疑わしいとして、再三にわたって質問を繰り返したところ、女は狂言であることを認めたという。

 女は犯行の動機について、カジノで30万香港ドル(約407万円)以上負けてしまったため、家族に知られ、叱責されるのが怖れてやってしまったなどと供述しているという。警察では女を虚構犯罪罪で送検する方針。

 マカオでは、これまでにもしばしばカジノの負けを家族らに隠蔽する目的の狂言事案が報告されている。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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