マカオで新たに新型コロナウイルス感染者3人確認…累計5人に、すべて武漢からの旅客

 中国・湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、初の感染者が確認された1月22日以降、政府が矢継ぎ早に各種防疫対策を打ち出している。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは1月26日午前、新たに3人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。マカオでは22、23日にそれぞれ1人ずつが確認されており、感染者は累計5人に。すべてが武漢からの旅客となっている。

 26日に新たに感染が確認された患者の詳細は下記の通り。

<3人目:武漢出身のリタイア生活を送る女性(58)>
 23日午前9時頃、香港から高速船を利用してマカオ外港フェリーターミナルへ到着。めまいがしたため、下船後にタクシーを利用して私立総合病院の鏡湖醫院へ向かった。病院での検査において微熱があると判明したため、救急車で指定医療機関となっている公立総合病院の仁伯爵綜合醫院救急室へ搬送。当日の新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)の結果は陰性だったが、26日午前の再検査は陽性だった。目下、患者の容体は安定しているとのこと。

<4人目:武漢出身の主婦の女性(39)>
 22日に中国・珠海市の横琴新区からコタイ・イミグレーション(蓮花口岸)経由で陸路マカオ入り。25日午後に微熱の自覚症状があったといい、救急車で伯爵綜合醫院救急室へ搬送。26日早朝、2度の新型コロナウイルス核酸検査結果がいずれも陽性だった。目下、患者の容体は安定しているとのこと。

<5人目:武漢出身の教師の女性(21)>
 23日午後に中国・珠海市の横琴新区からコタイ・イミグレーション(蓮花口岸)経由で陸路マカオ入り。25日午後にめまいや手足の痛みが出現したといい、救急車で伯爵綜合醫院救急室へ搬送。26日早朝、2度の新型コロナウイルス核酸検査結果がいずれも陽性だった。目下、患者の容体は安定しているとのこと。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターでは、追って記者会見を開き、より詳しい状況を説明するとした。患者のマカオにおける移動手段や滞在先といった情報が明らかにされるものとみられる。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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