マカオ、3日連続で新型コロナウイルスの新規感染確認ゼロ…官民で防疫対策進む

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターが1月31日午前9時26分(現地時間、以下同)に発出した最新のプレスリリースによれば、1月31日午前8時現在、新たな新型コロナウイルス感染確認例はないとのこと。マカオにおける最後の感染確認は27日夜で、28日、29日、30日は新規感染確認はなかった。これまでの累計患者数は7人で、いずれも武漢からの旅客。

 31日午前8時現在、指定医療機関となる仁伯爵綜合醫院の隔離病棟でこれまでに感染確認された7人が治療を受けており、このうち2人に微熱があるものの、呼吸困難の症状は見受けられず、一部に軽微な下痢の症状がるとした。コロアン島にある公共衛生臨床センターで隔離対象となっているのは20人。このうち密接接触者が19人で、発熱及び症状なし。残る1人については感染疑い有無判断待ちの人で、状況は良好とのこと。直近24時間で感染疑いで検査を受けた人は11人おり、全員感染疑い排除の結果が確認されたという。

 マカオでは、1月27日から武漢市含む湖北省からの入境制限(過去14日以内に武漢市含む湖北省滞在歴のあるマカオ人以外に合法医療機関が発行した医師による新型コロナウイルス未感染証明書の提出を必須化)やマカオ滞在中の武漢市含む湖北省からの旅客に対する強制隔離(速やかに中国本土へ戻るか、マカオ残留を希望する場合は滞在許可期限あるいは旅程の終了まで集中統一管理下に置かれ、隔離施設に収容されること受け入れるかの選択)といった感染集中発生エリアと関係が深い人に対する防疫措置が講じられている。

1月30日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターによる定例記者会見の様子(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センター)

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