マカオ、新型コロナ患者がゼロに…きょうまでに10人全員が治癒し退院=重症化・死亡・院内感染いずれもなし

 マカオ政府衛生局の李展潤局長はきょう(3月6日)夕方の政府新型コロナウイルス感染症対策センター定例記者会見の中で、最後の1人となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者が同日午後、治癒し退院したと発表。

 これまでの累計患者数は10人で、内訳は武漢からの旅客が7人、マカオ人が3人。最初の感染者が確認されたのが1月22日、直近(10人目)の感染確認は2月4日のことで、きょうまで31日連続で新規感染確認ゼロが続いている。最後の患者が退院したことを受け、マカオの新型コロナ指定医療機関となっている仁伯爵綜合醫院の隔離病室はおよそ1ヶ月半ぶりに患者がいない状態となった。

 李局長によれば、重症化、死亡、院内感染のいずれもなく、衛生部門の前線スタッフの努力と関係各所からの協力があっての成果とした。

 マカオ政府は1月後半以降、一連の春節祝賀イベントやMICEイベントの中止、世界遺産含む文化施設の一時休館、カジノ及びレジャー・娯楽施設の一時休業(カジノは2月5日から19日まで、レジャー・娯楽施設は同日から3月1日まで)といった観光都市としての魅力をあえて消すと同時に、中国本土及び他の高発生地区(現時点では韓国、イタリア、イラン)との往来を物理的に制限すること、マカオ住民に対しても全学校の休校(継続中)や政府窓口の一時休止(3月2日から限定的に解除)を含む不要不急の外出を控えさせる策などを講じることで、これまでのところ流行阻止に成功している。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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