マカオで13人目の新型コロナ感染確認…留学先の英国から戻った女子大生=欧州からの流入相次ぐ

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは3月17日午後7時すぎ(現地時間、以下同)、新たに1人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染例を確認したと発表。

 同センターの発表によれば、患者は留学先の英国からマカオへ戻った女子大生(20)。英国のロンドンから空路マレーシアのクアラルンプールへ向かい、同地で乗り継ぎして3月16日深夜に香港へ到着。その後、香港から港珠澳大橋のシャトルバスを利用して陸路マカオへ入境したという。入境時の衛生局による検疫で発熱が確認されたため、救急車で指定医療機関にあたる仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)へ搬送し、新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)を実施。先ほど検査結果が判明し、陽性であることが確認されたとのこと。患者は同院の隔離病室に入院しており、容体は落ち着いているという。目下、衛生局が患者の行動履歴や密接接触者の追跡を行っており、追って詳細を発表するとした。

 マカオにおける新型コロナの新規感染確認はきょう(3月17日)午前以来のこと。これまでの累計患者数は13人となった。15日に確認された11人目はポルトガル、17日午前の12人目はスペインからの入境者で、欧州からの輸入症例が3件相次いだかたち。3月15日以前については、40日連続で新規感染確認がなかった。世界的に感染が拡大する中、政府が輸入例に対する警戒を強めており、17日午前0時からすべての外国からの入境者に対して隔離下における14日間の医学観察を必須とし、18日午前からは非居民(マカオ居民IDカード保有者、中国本土・香港・台湾の居民、「ブルーカード」と呼ばれるマカオで就労許可を得た者に発給される身分証を保有者以外)の入境が禁止となる。

港珠澳大橋(資料)=2019年10月本紙撮影

港珠澳大橋(資料)=2019年10月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun