マカオの20年1〜3月累計カジノ税収37.6%減の約2479億円…新型コロナ影響

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支データによれば、今年(2020年)1〜3月累計の歳入は前年同時期から39.1%減の207億1215.3万マカオパタカ(日本円換算:約2779億円)で、年度(1〜12月)予算執行率は17.7%だった。

 このうち、ゲーミング(カジノ)税収は37.6%減の184億8433.4万マカオパタカ(約2479億円)。年度予算執行率は18.8%で、歳入に占めるゲーミング税の割合は89.2%。

 歳出は30.1%増の159億8359.0万マカオパタカ(約2144億円)で、年度予算執行率は16.6%。経常性費用が17.8%増、資本性費用が10.1%増だった。

 財政収支は47億2856.3万マカオパタカ(約634億円)の黒字、年度予算執行率は22.7%で、前年比では78.2%の大幅なマイナスだった。

 マカオにおけるゲーミング税の税率は、カジノの場合で売上のおよそ40%に設定されている。今年1月以降、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う入境制限を含む防疫対策強化等によってインバウンド旅客数が激減し、カジノ売上を直撃。1〜3月累計では60.0%減の304.86億マカオパタカ(約4086億円)にとどまっている。

 なお、4月16日にはマカオ立法会でカジノ税収半減と防疫・経済振興策による歳出増を見込み、財政準備から389.5億マカオパタカ(約5220億円)を補填する内容を盛り込んだ2020年度改正予算案が可決された。

ゲスト及び従業員のマスク着用やカジノ用品の消毒強化といった防疫対策を講じた上で営業を続けているマカオのカジノ施設(写真:GCS)

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