マカオ、19日連続新型コロナ新規感染確認なし…退院者1人の再陽性を初確認=累計患者数45人中32人が退院、死亡例ゼロ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大する中、国際観光都市マカオでも厳格な防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは4月27日午後5時(現地時間、以下同)から定例記者会見を開催。同センターによれば、直近24時間以内に新たな新型コロナウイルス感染確認例はなかったとのこと。マカオにおける直近の新規感染確認は4月8日のことで、実に19日連続で新規感染確認ゼロとなった(輸入関連性症例に限ると30日連続ゼロ)。

 マカオにおける感染確認者の累計45人で、内訳は輸入性症例が43人、輸入関連性症例が2人。マカオでは無症状であっても検査で陽性であれば感染確認者と見なされ、指定医療機関に入院して治療を受けることになっている。同日新たに1人(留学先の英国から戻った20歳の女子学生)が退院し、累計退院者数は32人に。これまでのところ市中感染例、院内感染例、死亡例はゼロ。

 マカオにおける患者の入院期間は3週間前後となっている。退院後も再発症リスクを考慮して隔離施設(コロアン島にある高頂公共衛生臨床センターの陰圧病室)で14日間の経過観察、その後も14日間の自宅待機を必須とする措置が講じられている。

 同センターによれば、同日、マカオで初めてとなる再陽性例が確認されたとのこと。マカオで就労する31歳のフィリピン人男性で、フィリピンからマカオに戻った後、3月18日に感染が確認され、入院。4月9日と11日に新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)を受け、2回連続で陰性という基準を満たしたことから、12日に退院(入院期間26日間)。その後、隔離施設へ移り、経過観察最終日となる14日目の検査で陽性が確認されたもの。男性に発熱や呼吸器系の症状はないが、隔離解除の条件(期間満了直前の48時間おきの検査で2回連続陰性となる)を満たさないため、条件を満たすまで経過観察が続けられるとのこと。

 このほか、5月4日から順次再開となる中学・高校の全教職員およそ5000人に対する新型コロナウイルス核酸検査実施計画について、初日となった同日午後5時までの検査完了人数は758人、同日中の完了見込み人数を1252人とした。検査は30日までの4日間にわたって実施予定。

4月27日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによる定例記者会見(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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