マカオ衛生当局がチクングニア熱に対する注意呼びかけ…広東省で多くの症例出現する状況受け
- 2025/7/18 19:47
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は7月16日、マカオに近い中国本土の広東省でネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症「チクングニア熱」の症例が多数出現している状況を受け、同局として情勢を注視していることを明らかにした。
同局では、チクングニア熱の臨床症状や伝播方式はデング熱と酷似しているとし、市民に対して感染症予防対策及び水たまりの除去、防蚊措置を講じるよう注意を呼びかけた。
同局によれば、広東省仏山市順徳区衛生健康局の資料で、1件の輸入性チクングニア熱症例をきっかけに当地感染が広がったとされ、7月15日までに同区内で478件の感染確認があり、出現エリアは同区の楽従鎮、北滘鎮、陳村鎮に集中。いずれも症状は軽いという。
なお、マカオにおける近年のチクングニア熱感染確認例は2013年の2件、2019年の3件のみで、すべて東南アジア諸国からの輸入性で、重症化や死亡例はないとのこと。
