マカオのビーチに絶滅危惧種「ピンクイルカ」の死骸が漂着

 8月16日午前、マカオ・コロアン島にあるチョクワンビーチ(竹灣海灘)沖でマカオ税関がイルカの死骸が発見した。

 税関から通報を受けて現場に急行した市政署(IAM)の職員が鑑定を行った結果、中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)であることが確認されたとのこと。

 イルカの体長は約2.45メートルで、発見時点ですでに皮膚が脱落し、膨張が始まっていたが、目立った外傷はなかったという。死亡してから水流に乗って現場に漂着したとみられるとした。腐乱しているため、衛生面を考慮してマカオで火葬する予定とのこと。

 シナウスシロイルカの学名はSousa chinensis、主にインド洋から太平洋沿岸に生息している。中国では、広東省から香港、マカオにかけての珠江口が主な生息地となる。

 IAMでは、浅瀬に取り残されたイルカを発見した場合、速やかにIAMに通報するよう呼びかけている。

マカオ・コロアン島のチョクワンビーチ沖に漂着したイルカの死骸を鑑定するIAMの職員=2020年8月16日(写真:IAM)

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