マカオに「タイヤ公園」建設へ…節約と環境保護のシンボルに

 マカオ市政署(IAM)は8月14日、タイパ島の新興住宅街にある約1.9万平米の空き地に古タイヤを再利用した遊具等を主とした「タイヤ公園」を建設する計画を発表した。節約と環境保護提唱のシンボルにしたい意向。

 公園の正式名称も「車胎公園」(日本語で「タイヤ公園」の意味)を予定おり、テーマそのものとなる。

 タイヤ公園といえば、日本の東京都大田区にある西六郷公園が有名だ。近年、海外からも注目されているという。市政署では、日本や欧米、中国本土に複数あるタイヤ公園が現地の市民から歓迎されていることを参考にしたとした。

マカオ・タイパ島に建設予定の「タイヤ公園」完成予想イメージ(図版:IAM)

 市政署では、政府環境保護局と協力して古タイヤを選定するとし、溶解しておらず外観に大きな損傷のないものを選び、消毒、研磨等の処理を施した上で、水が溜まるのを防止するため底部に穴を開けて設置。また、公園のオープン後も定期検査、メンテナンスを通じてタイヤを入れ替え、衛生と安全を確保するとのこと。

 公園にはスポーツ施設、健康器具コーナー、ウォーキングコース、売店なども併設されるという。

 市政署によれば、2021年第1四半期に着工し、同年第4四半期のオープン予定とのこと。整備にかかる予算は約3000万マカオパタカ(日本円換算:約4億円)。節約と環境保護の観点から、空き地の元の地形をできるだけ生かし、掘削作業も減らすとしている。

マカオ・タイパ島に建設予定の「タイヤ公園」完成予想イメージ(図版:IAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  3.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  5.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun