マカオ、2020年上半期の自殺死亡事案36件…前年同期から6件増、コロナ禍も影響か

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月8日、「自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進すること」を目的として世界保健機関(WHO)が制定した「世界自殺予防デー」(毎年9月10日)を前に、死者の追悼と自殺予防に対する取り組みへの協力を呼びかけた。

 SSMによれば、今年上半期(2020年1〜6月)のマカオにおける自殺死亡事案は36件で、前年同時期から6件増だったとのこと。コロナ禍での心理的、経済的要因もあったのではないかとの見方を示した。

 マカオにおける昨年通期の自殺死亡事案は66件で、このうちマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)が50人(男性29人、女性21人)。SSMでは、近年マカオ居民の自殺率は下落傾向にあり、昨年は自殺死亡モニタリングの取り組みを開始して以来の最低値となる人口10万人あたり7.4人だったとのこと。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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