コロナ禍で毎年恒例のマカオ・インターナショナル・パレードが中止に

 マカオ政府文化局(ICM)は9月28日、ポルトガルから中国への返還記念日(12月20日)を記念して毎年12月に恒例開催している「マカオ・インターナショナル・パレード」について、今年は中止することを決定したと発表。

 ICMでは、コロナ禍で海外のパフォーマーのマカオ入りが困難であることに加え、例年世界各地から1800人のパフォーマーが参加し、多くの観衆が訪れることから人の密度が高まること、パフォーマーや観客同士が近距離で接触することで賑わいを演出するのが特徴のイベントであることを挙げ、現行の防疫ガイドラインに適合しないことから、慎重な検討の上で総合的に判断した結果、中止の結論に至ったとした。

 マカオ・インターナショナル・パレードは2009年に「パレード・スルー・マカオ,ラテンシティ」の名称でスタートしたもの。オリジナルティ溢れるマカオの街の魅力をアピールする目的で2018年から一層の国際化が図られ、名称及びパレードコースが大幅に変更、延長された。

 なお、ICMでは、マカオ・インターナショナル・パレードは中止するものの、マカオの中国復帰21周年を記念し、12月にマカオチャイニーズオーケストラによる世界遺産・聖ポール天主堂跡前でのコンサートのほか、文化センターなど複数の会場で多くの芸術・文化パフォーマンスイベントを計画しているとし、詳細は後日あらためて発表するとした。

昨年12月に開催された「マカオ・インターナショナル・パレード2019」の会場イメージ(資料)=マカオタワー前(写真:ICM)

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