マカオに20年近くオーバーステイ…香港人高齢男性逮捕=カジノ渡り歩きディーラーと同棲、職務質問で発覚

 マカオ治安警察局は10月12日、20年近くオーバーステイ状態にあった香港人の自称無職の男(69)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、同月8日午後9時頃、マカオ半島にあるカムペックパラダイスカジノ付近で職務質問を実施した際、対象者となった男が身分証を提示できなかったという。しかし、男の所持品の中から香港居民IDカードを2枚発見。このうち1枚について、材質に不審な点があり、偽造と疑われたことから、詳しい事情を聞くため身柄を拘束したとのこと。

 男は警察の調べに対し、2000年にギャンブル目的でマカオへ来て以来、カジノ施設を渡り歩く生活が続き、現在に至るまでオーバーステイを続けてしまったとした上、2011年からマカオで知り合ったカジノディーラー職の女性と交際、同棲していたこと、この女性は自身がオーバーステイ状態にあることを一切知らなかったと供述。身分証については、体調不良になった際、医療機関を受診するために旧フォーマットの香港身分証では不便だったことから、2017年に友人に依頼し、中国広東省珠海市で新フォーマットの偽造カードを600マカオパタカ(日本円換算:約7900円)で購入してもらったと説明したという。

 その後、警察が男の供述を元に住所を訪れ、男の交際相手でマカオ人のカジノディーラー職の女(46)を逮捕。警察では、男を文書偽造及びオーバーステイなどの罪で、女を収容罪でそれぞれ検察院送致する方針とした。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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