マカオ警察が街頭監視カメラシステム使った顔認証機能テスト実施…捜査の効率化に期待

 マカオ政府は、安全な都市づくり及びITを活用した警察力向上の一環として、2016年から「天眼(スカイアイ)」と呼ばれる街頭監視カメラシステムの整備を進めている。

 マカオ警察総局は10月20日、スカイアイを使った人面及び自動車ナンバープレートの認識機能のテストを実施したと発表。テストの初歩結果は理想的で、警務効率向上と調査時間の短縮につながるものとして期待を示した。

 スカイアイの街頭監視カメラは2016年から2018年までの3期で820台、今年(2020年)8月から第4期の800台がそれぞれ稼働済みで、現在は合計1620台体制となっている。

 警察総局によれば、今年8月、第3期までに設置したカメラのうち100台を選び、半数ずつで人面とナンバープレートの認識テストを実施したとのこと。テストの結果、従来の映像分析手法と比較して、手配者及び手配車両をより早く確認することができたとした。

 同局は10月下旬から年末にかけて第4期で設置したカメラについても同様のテストを通じて効果測定を行う予定としている。
 
 マカオ政府では、スカイアイに整備を今後も進める方針で、2023年までに2600台、2028年までに4200台体制とする目標を掲げている。

 参考までに、マカオの面積は約32平方キロ。東京の山手線の内側のおよそ半分に相当する。

マカオの街頭監視カメラシステム「天眼」のカメラ部(第1〜3期設置分)のイメージ(写真:マカオ警察総局)

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