20年9月のマカオ対外商品貿易統計公表…輸入総額対前年4割増、コスメや香水がけん引

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響により今年2月頃から経済活動の縮小が続いているが、商品貿易(輸入)についてはこのところ改善傾向にある。

 マカオ政府統計調査局は10月29日、今年(2020年)9月の商品貿易統計を公表。

 9月の商品輸入総額は前年同月から42.4%増の106.5億マカオパタカ(日本円換算:約1391.3億円)だった。品目別では、コスメティック・スキンケア用品、香水、ハンドバッグ・財布がそれぞれ5.3倍、2.1倍、47.6%の大幅増。一方、カジノ用製品、ゴールド製ネックレス、燃料・潤滑油はそれぞれ88.6%、48.4%、33.0%の大幅減。商品輸出総額は9.1%減の9.3億マカオパタカ(約121.5億円)。このうち、マカオ製の商品の輸出は24.9%増の1.7億マカオパタカ(約22.2億円)で、品目別では医薬・有機化学製品が1.1倍増。再輸出については14.4%減の7.6億マカオパタカ(約99.3億円)で、品目別ではカジノ用製品が84.4%減。9月の商品貿易赤字は97.2億マカオパタカ(約1269.8億円)。

 第3四半期(7〜9月)の商品輸入総額は前年の同じ時期から20.7%増の265.5億マカオパタカ(約3468.4億円)、輸出は3.4%減の28.9億マカオパタカ(約377.5億円)、貿易赤字は236.6億マカオパタカ(約3090.3億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

 1〜9月累計の商品輸出総額は前年の同じ時期から16.2%減の78.7億マカオパタカ(約1027.9億円)、再輸出は19.1%減の67.3億マカオパタカ(約879.0億円)、マカオ製の商品の輸出は6.9%増の11.4億マカオパタカ(約148.9億円)。商品輸入総額は12.4%減の560.0億マカオパタカ(約7314.4億円)。貿易赤字は11.7%減の481.2億マカオパタカ(約6285.2億円)。

 1〜9月の主要輸出先内訳は、香港が11.4%減の53.7億マカオパタカ(約701.4億円)、中国本土が3.7%増の12.3億マカオパタカ(約160.7億円)、米国が1.3倍増の4.2億マカオパタカ(約54.9億円)、EUが3.3%減の1.4億マカオパタカ(約18.3億円)。ポルトガル語圏諸国向けの輸出は7.4倍増の1020万マカオパタカ(約1.3億円)に。品目別では、非紡績商品が23.2%減の66.3億マカオパタカ(約866.0億円)、紡績品・衣類は64.2%増の12.4億マカオパタカ(約162.0億円)。

 輸入品の原産地別では、中国本土が16.5%減の180.3億マカオパタカ(約2355.0億円)、EUが11.4%減の154.1億マカオパタカ(約2012.8億円)。輸入元別では、中国本土が15.0%減の90.1億マカオパタカ(約1176.8億円)。品目別では、消費財が12.2%減の391.1億マカオパタカ(約5108.3億円)。このうち、腕時計が48.0%減の25.6億マカオパタカ(約334.4億円)、ゴールド製ネックレスが64.1%減の16.0億マカオパタカ(約209.0億円)、コスメティック・スキンケア用品が117.5%増の98.8億マカオパタカ(約1290.5億円)、燃料・潤滑油が27.3%減の39.8億マカオパタカ(約519.9億円)、携帯電話が35.1%減の19.9億マカオパタカ(約260.0億円)、建築資材が12.2%増の13.4億マカオパタカ(約175.0億円)だった。

 1〜9月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から12.9%減の638.7億マカオパタカ(約8343.1億円)。

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