マカオグランプリ初日のインバウンド旅客数が2.8万人に…9ヶ月来の単日最多記録

 マカオでは今年(2020年)1月下旬以降、新型コロナウイスル感染症防疫対策の一環として厳格な水際措置が講じられたことを受け、インバウンド旅客数が激減。

 7月中旬から9月下旬にかけて中国本土との往来制限は段階的に緩和され、現在では中国本土旅客が隔離検疫なしでマカオへ旅行することが可能な状況だ。とはいえ、観光ビザにあたる渡航許可の発給を受けることに加え、新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明を取得するといった諸条件をクリアする必要があり、手続きの煩雑さなどから旅客数の戻りは緩やかなものとなっている。

 マカオ政府旅遊局は11月21日、同月20日のインバウンド旅客数が2.8万人超に上り、9ヶ月来の単日最多を記録したと発表。同日は第67回マカオグランプリの初日にあたる。

 旅遊局では、11月にはマカオグランプリやマカオフードフェスティバルといった大型イベントが控えることから、11月初旬からマカオが安全な観光デスティネーションであることをプロモートするキャンペーンを展開中。12月以降のホリデーシーズンに向け、今後もよりプロモーションの多元化と強化を図ることで、中国本土からのインバウンド旅客を呼び込み、マカオの観光業界の回復を図りたい意向を示した。

 なお、マカオグランプリ組織委員会の発表によれば、大会初日の入場者数は約7000人だったとのこと。

 マカオにおける新型コロナの流行状況は落ち着いており、域内における新型コロナウイルス新規感染確認は約4ヶ月間、輸入関連性症例に限ると実に約8ヶ月にわたってゼロが続いている。

第67回マカオグランプリ2日目の観客席(レザボアスタンド)の様子=2020年11月21日本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun