マカオ、2024年カジノ業界の税前利益は2.6兆円…前年比24.7%増
- 2025/9/18 15:29
- カジノ・IR
マカオ経済の屋台骨となっているのが、カジノを主としたゲーミング(ギャンブル)産業だ。マカオにはカジノ以外にも、スポーツくじ、ロトなどのギャンブルが存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。
マカオ政府統計・センサス局は9月17日、昨年(2024年)のマカオのゲーミング業調査結果を公表。調査は主にゲーミング事業に関する統計データを収集したもので、調査対象企業が運営するホテル及びリテール事業等に関するものは含まれない。
同年のマカオのゲーミング事業者数は前年と同じく9社だった。6社がカジノ運営事業者で、残る3社のうち1社(マカオ競馬運営)は同年内にゲーミング関連事業を停止した。
同調査結果によれば、昨年はツーリズムアクティブティの正常化に伴い、ゲーミング業界全体として回復が進み、収入・支出とも前年から増加したとのこと。業界の年間総収入(ゲーミング及びその他収入を含む)は前年から23.1%増の2314.5億パタカ(日本円換算:約4兆2457億円)に上った。対前年プラスとなるのはアフターコロナ初年にあたる前年から2年連続。
業界の総支出(税関連は含まず)は前年から18.0%増の943.7億パタカ(約1兆7311億円)。このうち営業費用が405.8億パタカ(約7445億円)、購買・コミッション・顧客へのリベートが232.0億パタカ(約4256億円)。従業員支出についても7.0%増の214.8億パタカ(約3941億円)だった。一方、利息・減価償却費を含む営業外費用は9.6%減の91.0億パタカ(約1669億円)。
営業費用のうちいわゆるコンプ(ホテル宿泊、飲食、商品、サービス等の顧客への無料提供)費用は31.1%増の255.8億パタカ(約4693億円)、マネジメントサービス・第三者提供サービスが29.4%増の69.9億パタカ(約1282億円)、市場調査・宣伝プロモーションが28.0%増の26.7億パタカ(約490億円)。
業界の税引き前利益は24.7%増の1431.2億パタカ(約2兆6257億円)に。























