マカオ警察が西アフリカ発の国際小包使ったコカイン密輸事案摘発…受け子のインドネシア人の女逮捕

 マカオ司法警察局は8月6日、香港税関当局との情報協力をきっかけに国際薬物密売組織による西アフリカからマカオへのコカイン密輸事案1件の摘発に成功し、マカオでホームヘルパーとして就労する”受け子”のインドネシア人の女1人を逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、事前に香港税関当局から国際薬物密売組織が西アフリカの国で薬物入りの国際小包を発送し、欧州各地を経由してマカオへ到着するとの情報を得て、受取人のインドネシア人の女を特定し、配備を進める中、同月5日午後、この女がマカオ半島中区にある物流会社のカウンターで小包を受け取って自宅に戻る途中で逮捕。女が所持していた小包の中には、ラップされた化粧品ボトル144本が入っており、その隙間の部分に大量の白い粉末が隠されており、同局による鑑定の結果、これが約2160グラムのコカインと確認され、末端価格にして約400万パタカ(日本円換算:約7310万円)相当分とのこと。

 女は同局の調べに対し、上役から指示を受けて小包の受け取りと処理を担当したことを認め、同局は女が小包の中身がコカインであったことを知っており、またマカオから近隣地区へ転送する準備を進めていたとみて、女を不法麻薬・向精神薬密売罪で検察院送致するとした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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