香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

　香港政府は12月18日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が70人だったと発表。内訳は市中感染が64人、輸入性が6人。新規感染確認数は8日連続で2桁にとどまったが、市中感染のうち感染経路不明は25人に上った。このほか、陽性予備群が70人超いるとのこと。

　市内各所で集団感染（クラスター）も相次ぎ確認されている。前日の香港島中環（セントラル）にあるスパ・ヘアサロン店に続き、この日は新たに新界・新蒲崗にある音楽教室に絡む10人（講師、生徒及びその家族・友人）の感染確認があった。この教室では12月5日と8日に歌唱イベントが開催され、主に50〜60代の生徒が参加したという。当局はすでにイベント参加者リストを入手しており、検疫措置を受ける手配を進めているとのこと。集合住宅（マンション、宿舎）における感染連鎖も続いている。

　ここまでの香港における累計感染確認数は7970人、退院者数は6628人、死者数は128人。

　単日の新規感染確認数70人日は直近6日間で最少となったが、当局では数字は上昇に転じる可能性もあり、まもなくホリデーシーズンを迎えるにあたって、大人数が参加する家族の会合が行われている状況が心配とした。

香港の町並み（資料）—本紙撮影