香港市中で初めて経路不明の変異株ウイルス感染確認例…患者はフィリピン人ホームヘルパー、N501YとE484Kの2種検出

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月30日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から11人減の4人とのこと。内訳は市中感染が2人、輸入性(海外からの入境者)が2人で、市中感染のうち1人の感染経路不明。市中感染確認は2日ぶり、感染経路不明の市中感染確認は6日ぶり。

 感染経路不明の市中感染確認者は昨年香港入りし、ランタオ島の東涌地区にあるホスト家庭に勤務していたフィリピン人のホームヘルパーの女性(39)で、「N501Y」と「E484K」の2種の変異株ウイルスが検出されたという。市中で感染経路不明の変異株ウイルス感染者が確認されたのは今回が初めて。この日のもう1人の市中感染確認者は、このホームヘルパーが世話をしていたホスト家庭の生後10ヶ月の乳児。乳児もホームヘルパーと同じ2種の変異株ウイルス感染が確認されたとのこと。

 香港衛生当局は、このホームヘルパーのホスト先のあるマンションの棟の全住民を21日間の隔離検疫の対象としたほか、立ち寄り先である付近のショッピングモール、公設市場、スーパー、公園等を訪れた人を強制ウイルス検査の対象とした。香港では、休日になるとホームヘルパーが広場や公園等に集まることが恒例となっており、今回確認された変異株ウイルス感染の患者が潜伏期間中にホームヘルパー同士で集まる機会があったことも考慮し、香港に滞在する約37万人の外国人ホームヘルパー全てについても強制ウイルス検査の対象とし、検査結果が判明するまでの間は集会と食べ物をシェアする行為を避けるよう呼びかけた。

 輸入性の2人の内訳はインドとネパールからの入境者。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)については5人以下とのこと。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は152人で、その約22%を占める市中感染33人のうち感染経路不明は15人。ここまでの累計感染確認数は1万1775人。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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