マカオ、2021年1〜3月期の総体失業率2.9%…前の四半期から0.2pt上昇=月給中位数は2%増

 マカオ政府統計調査局は4月30日、2021年1月〜3月期の雇用統計を公表。総体失業率は前回調査(2020年12月〜2021年2月期)から0.2ポイント(pt)上昇の2.9%、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると0.1pt上昇の4.0%だった。不完全雇用率は0.3pt上昇の4.8%。

 2021年1〜3月期のマカオ居住の労働人口は39.66万人、労働参加率は69.9%。就業人口は前回調査から2000人減の38.49万人。マカオ居民に限ると1200人減の28.14万人。

 失業人口は前回調査時から100人増の1.16万人。求職中の失業者のうち直前までカジノ・カジノ仲介業、建設業に従事していた人の数が多かった。このほか、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は0.5pt上昇の8.7%。

 不完全就業者数は1100人増の1.92万人。業界別ではカジノ・カジノ仲介業と建設業従事者の占める割合が大きかった。

 就業調査の統計対象はマカオ半島、タイパ・コロアン島にある住宅の居住者(学生寮や高齢者入所施設等のグループホームを除く)で、域外からマカオへ越境通勤するマカオ居民及び海外労働者は含まれない。出入境資料を元にマカオ居民及び海外労働者の越境通勤者数は約8.33万人と推計され、これを含むマカオの総労働力は前回調査から2100人減の47.99万人。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

 今年第1四半期の失業率(2.9%)とマカオ居民に限った失業率(4.0%)は前の四半期との比較でいずれも0.2pt上昇。就業人数は3900人減で、海外労働者数の減が主要因となり、マカオ居民就業者は100人減だった。業界別では、ホテル・飲食業の就業人数(5.15万人)が3300人減、ホールセール・リテール業(4.38万人)と建設業(3.42万人)がいずれも1700人減、カジノ・カジノ仲介業(7.80万人)は1700人増。

 今年第1四半期の就業人口の月給中位数は前の四半期から2.0%増の1万5300マカオパタカ(日本円換算:約20.8万円)、マカオ居民に限ると5.3%増の2万マカオパタカ(約27.2万円)。業界別では、カジノ・カジノ仲介業が2万マカオパタカ、建設業が1万5000マカオパタカ(約20.4万円)。

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