マカオ政府、使い捨てプラ製ストローとマドラーの輸入を制限へ…2022年から

 近年、マカオでは官民ともに環境保護に対する取り組みを積極的に展開している。

 マカオでは、国連による国際記念日「世界環境デー」にあたる6月5日に環境保護に関する啓蒙イベントが開催された。マカオ政府環境保護局の譚偉文局長はイベントに出席した際、来年(2022年)にも使い捨ての非生分解性プラスチック製ストローとマドラーの輸入を制限する見通しであることを明らかにした。目下、検討及び関連業界へのヒアリングを実施している段階で、マカオにおける実情に応じて、今後その他の使い捨て食器についても規制強化を進める考えを示した。

 マカオ政府は2019年11月にビニール製レジ袋提供制限(有料化)をスタート。さらに、2020年1月からは使い捨て発泡スチロール製食器(弁当ボックス、カップ、コップ、皿)の輸入と中継輸送が禁止となった。

 譚長官によれば、レジ袋提供制限がスタートして1年半が経過する中、マカオではプラスチック製品を削減する雰囲気が醸成されてきたといい、使い捨て発泡スチロール製食器についても、域内にある数百軒のレストランを巡回した結果、その99%で制限品が使用されておらず、残りは在庫のみという状況だったとのこと。今後の課題としては生ゴミを挙げ、リサイクルを推進するため、今後3〜4年かけて集中処理施設の建設準備を進めるとした。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  インバウンド旅客の大半を中国本土からの旅客が占めるマカオにとって年間最大の書き入れ時のひとつとな…
  2.  マカオ司法警察局は10月7日、勤務中に少なくとも60万香港ドル(日本円換算:約1143万円)分の…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は10月7日、今年(2024年)6〜8月期の住宅価格指数を公表。 …
  4.  澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大…
  5.  マカオ治安警察局は10月6日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun