中国広東省、6/7の新型コロナ市中感染19人…うち広州市が14人

 このところ中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省において新型コロナウイルス感染症が再流行しており、終息の兆しが見えない状況だ。

 広東省衛生健康委員会が6月8日朝に発表した内容によれば、7日の省内における新型コロナの市中感染確認数は19人で、うち9人が無症状から感染確認に転じたものとのこと。エリア別では、広州市が14人、深セン市が3人、仏山市と湛江市が各1人。

 流行が続く中、広州では防疫措置の強化が進んでいる。8日からは飲食店や医療機関などの重点スポットへ立ち寄る際に所定のQRコードの読み取りの読み取りが必須となり、感染確認例が出現した中高リスクのスポット、ロックダウンまたは閉塞管理区域にある農産品交易市場はすべて閉鎖となる模様。

 今回の再流行下における累計感染数は98人、このうち84人が感染確認例。広東省衛生健康委員会では、近日、中高リスク区域や重点スポット滞在歴がある、あるいは陽性の患者や密接接触者との接触がある場合、自ら名乗り出た上で3日以内に2回のPCR検査を受け、積極的に疫学調査に協力するよう呼びかけている。

 マカオとの往来も多い広州市や仏山市で状況の悪化が進んでいることから、近日マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化を進めており、広州・仏山両市への不要不急の渡航の一時見合わせるよう呼びかけも行われている。マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大されているほか、8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられる。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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