マカオで約2週間ぶり新型コロナ新規感染確認、輸入性事案…患者は留学先の台湾から帰省の学生=累計52人目

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは6月9日夜、同日新型コロナの新規感染確認が1例あったと発表。

 今回新たに感染確認された患者はマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)の男子大学生(21)で、留学先の台湾から帰省した後、隔離検疫期間中に感染確認されたもの。マカオ政府衛生局の調査に対し、新型コロナウイルス感染症感染歴、ワクチン接種歴ともないと説明しているとのこと。

 患者は5月28日に台湾で新型コロナPCR検査を受け、結果は陰性。5月30日、友人1人とともにスターラックス航空JX205便(座席番号:16H)に搭乗して台湾からマカオへ向かい、マカオ到着後は政府指定の隔離検疫用ホテルに滞在していた。マカオ入境後最初の鼻咽頭ぬぐい液検査では陰性だったが、9日に受検したPCR検査及び血清IgM検査結果が陽性、IgG検査は陰性で、感染確認に至った。近日、患者が台湾のルームメイト1人が現地で感染確認されたという。患者は発熱、咳、呼吸困難等の症状はなく、容体は安定しているとのこと。

 マカオにおける新型コロナの新規感染確認は5月24日以来、約2週間ぶりのこと。累計では52人目。内訳は域外からの輸入性が50人、輸入関連性事案が2人。ただし、市中感染例は6月9日まで437日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。最近では、中国広東省における再流行を受け、水際措置の強化や域内における防疫措置の引き締めなどが相次いで進められるなど、警戒が高まっている状況。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  2.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun