香港、新型コロナ市中感染確認7日連続ゼロ…輸入性は1人、インドネシアからの入境者でL452R変異株感染=6/14

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 しかしながら、6月5日に第4波終息後初めてとなる市中感染例(感染経路不明)が確認された。患者は海外渡航歴がなく現地の学校に通う女子高生(17)。6日、7日には患者の母親(53)と姉についても相次いで感染確認されており、いずれもN501Y変異株だった。

 香港政府の発表によれば、6月14日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人だったとのこと。インドネシアからの入境者で、輸入性事案。L452R変異株ウイルス感染だった。市中感染は7日連続ゼロとなっている。

 目下、上述の女子高生ら家族3人の立ち寄り先に居合わせた人に対する強制ウイルス検査、密接接触者の隔離検疫が進められているが、これまでのところ新たな陽性者は出現していない。香港政府から委託を受けた専門家チームが本件に関する調査を進めており、感染経路としてヒトからヒトのほか、動物(ネズミ等)やモノ(冷凍商品等)を通じた伝播の可能性も含めて追跡を行っているという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(5月31日〜6月13日)累計の新規感染確認は40人で、輸入性事案が37人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1879人(擬似事案1人含む)。

 香港の6月13日時点のワクチン接種率は26.5%(1回目の接種完了)、18.2%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は293万4305回、1日あたり接種回数は4万2478回(7日移動平均値4万2395回)。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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