中国広東省、6/15の新型コロナ市中感染はゼロ…5月下旬以来の再流行が終息の兆し

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月16日朝に発表した内容によれば、15日の省内における新型コロナの市中感染確認数はゼロだったとのこと。この日の輸入例は15人、無症状感染例は23人。広東省の累計感染確認報告例は2650人(うち輸入性が1098人)、依然213人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示している。広東省疾病予防管理センターの馬文軍主席専家は13日、広州における再流行が3週間経過した中、すでに小康状態に入っており、保守的な見通しとして20日以前にも新規感染確認ゼロが達成可能とコメントしており、これが現実のものとなったかたち。

 ただし、リバウンドに対する警戒も高く、広州では局地ロックダウンによる区域内の全住民に対するPCR検査の実施などの徹底した措置が続けられているほか、省内各地の防疫措置についても基本的に維持されている状況。

 マカオとの往来も多い広東省で再流行が出現したことを受け、マカオ政府も矢継ぎ早に水際措置の強化を進めてきた。直近14日以内に広州・仏山両市に滞在歴がある全員を対象としたPCR検査の実施や、マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大されているほか、8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられている。これまでのところマカオへの流入は確認されていない。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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