マカオの高級マンション室内で大麻栽培…カジノ勤務の男ら2人逮捕

 マカオ司法警察局は6月15日、マカオ半島北部の黒沙環エリアにある高級マンションの室内における大麻栽培事案を摘発し、カジノ勤務の台湾人の男(25)とその交際相手で無職のマカオ人の女(29)の2人を逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、今年(2021年)初頭に摘発した別の大麻栽培事案の捜査を進める中で、大麻種子の販売ルートの特定に成功。内偵調査を経て、今回の摘発に至ったという。

 15日の摘発時、捜査員がマンションの居室内で鉢植えの大麻1本、栽培に使われたとみられる小型温室、保温灯、培養液のほか、大麻油、大麻草、電子スケール、大麻吸引器具などを次々と発見し、居室内にいた女を逮捕。同時に別働隊が勤務先のカジノ施設で男を逮捕したとのこと。

 警察の調べに対し、男女とも大麻の使用習慣があ理、昨年末と今年初頭にかけて先に大麻栽培摘発された人物から大麻種子と大麻糖を購入したことを認めたという。また、男は2ヶ月前にマカオ半島新口岸地区にあるナイトクラブで見知らぬ男から大麻種子10粒を1500マカオパタカ(日本円換算:約2万円)で購入し、自家栽培したと供述したとのこと。

 司法警察局では、2人を不法麻酔・精神薬生産、不法麻酔薬・精神薬販売、不適当器具・設備所持、不法麻酔薬・精神薬吸引の罪で検察院送致するとともに、引き続き入手ルートや他の関係者の有無を追跡していくとした。

マカオ半島北部の高級マンション室内で栽培されていた大麻など=2021年6月15日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun