中国広東省、新型コロナ市中感染確認が3日連続ゼロに…6/24

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月25日朝に発表した内容によれば、24日の省内における新型コロナの市中感染確認数はゼロだったとのこと。同省内では3日連続で市中感染確認ゼロととなった。この日の輸入例は省内の4市(広州、深セン、陽江、肇慶)で感染確認が6人、無症状感染が7人。

 広東省の累計感染確認報告例は2723人、依然189人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示しているが、各所で散発的な感染確認例が出現している状況。リバウンドに対する警戒も続く中、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている。

 近日、深セン市と東莞市ではインドで最初に見つかった変異株「デルタ株」の市中感染例が出現しており、防疫対策が強化されている。深センでは6月21日から23日にかけて全市検査を実施。検査数は400万件にも達したが、陽性事案は見つからなかったという。深センの港では防疫措置によって貨物船が滞留する状況が生じていたものの、24日午前0時から港の機能が全面回復しており、解消に向かう見通し。深セン宝安国際空港を発着する国内線の一部についても需要を考慮して徐々に再開している状況。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化、域内における防疫措置の引き締めなどの対策を講じている。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。ただし、24日に17日ぶりとなる市中感染確認(感染経路不明、デルタ株感染)があった。香港における市中感染確認28日連続ゼロ達成後に条件付きでマカオとの隔離検疫なしでの往来が再開となる旨が両政府より発表済みだが、新たな市中感染例の出現により先送りとなる公算。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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