メルコ・インターナショナルとアジャイルグループが共同で広東省中山市の開発権を落札

 香港、マカオ、フィリピン、キプロスでレジャー・エンターテインメントなどの事業を展開するメルコ・インターナショナル(以下、メルコ)は6月23日、香港上場の不動産開発大手アジャイルグループと共同で、広東省中山市の複合施設の開発権を落札したと発表。

 両社は高級住宅、エンターテインメント、ホスピタリティの複合施設を開発していくとのこと。

 総床面積75万平方メートルを超える開発予定地は、マカオ、珠海、広州、深セン、香港などの近隣都市とのアクセスがよく、グレーターベイエリアの主要拠点である中山市の中心に位置する。メルコは、アジャイルグループと共同で開発を行い、両社が共同で管理する合弁会社を設立する予定。

 メルコは、粤港澳(広東省・香港・マカオ)グレーターベイエリアにおける巨大開発計画を進め、本プロジェクトを通じて中山市の長期的な計画と開発に向けた重要な一歩を踏み出す。同社は世界的なエンターテインメント施設の創造と開発に豊富な経験を有しており、マカオで培った知的財産を活用して、テーマパーク、ホテル、レストラン等の宿泊施設の開発・運営を行っていくとした。

 本プロジェクトは、観光とホスピタリティに特化した、ゲーミング(カジノ)を含まない事業の多角化と投資を行うメルコの戦略の一環。新プロジェクトには、住居、商業、レクリエーション、エンターテインメントの要素が含まれ、住居複合施設、オフィスエリア、ホテル、サービスアパートメント、ウェルネスセンター、ショッピングモール、テーマパークが2025年までに完成する予定とのこと。

 メルコでは、グレーターベイエリアが中国へのグローバルツーリズムのゲートウェイであると考え、今後も投資の機会を模索し、エンターテインメントとホスピタリティに関する深い専門知識を活用して、グレーターベイエリアの発展に貢献していく意向も示した。

プロジェクトのイメージビジュアル(写真:Melco International Development Limited)


プロジェクトのロケーション(写真:Melco International Development Limited)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun