香港、新型コロナ市中感染確認が2日ぶりゼロに…6/28

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 しかしながら、6月に入って以降、上旬に1家族の女性3人、24日には空港での業務に従事する男性1人、27日には空港業務従事者の密接接触者の中から1人の市中感染確認例があった。

 香港政府の発表によれば、6月28日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人だったとのこと。いずれも輸入性(海外からの入境者)で、市中感染例は2日ぶりにゼロ。

 輸入性3人の内訳は、英国、インドネシア、ナミビアからの入境者で、全員がL452R変異株に感染しており、症状も現れているとのこと。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(6月14〜27日)累計の新規感染確認は40人で、内訳は輸入性が38人、市中感染が2人(うち1人が感染経路不明)。ここまでの累計感染確認数は1万1921人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月27日午後8時時点のワクチン接種率は31.6%(1回目の接種完了)、20.7%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は356万1376回、1日あたり接種回数は5万0157回(7日移動平均値4万8681回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに440日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。香港の市中感染ゼロが28日にわたって維持できれば条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が再開するとされ、早ければ7月2週目頭にも実現する見通しだったが、近日再び香港で市中感染確認が相次ぎ出現したことを受け、先送りとなる公算。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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