中国広東省、新型コロナ市中感染確認11日連続ゼロ…日本からの入国者1人が輸入性無症状感染=7/2

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が7月3日朝に発表した内容によれば、2日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省内では11日連続で市中感染確認ゼロとなった。

 この日の省内における輸入例は感染確認が2市(広州、珠海)で3人、無症状感染が2市(広州、仏山)で6人。広州の輸入性無症状感染6人中1人が日本からの入国者。日本からの入国者の感染確認は6月25日以来で、その日の1人も無症状感染だった。

 広東省の7月2日24時時点までの累計感染確認報告例は2748人(輸入例1182人)で、130人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は終息の兆しを示しており、近日は散発的な感染確認例の出現もない状況。リバウンドに対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)が進んでいる。

 広州と仏山では、7月3日から省外へ出かける際に48時間以内に受検したPCR検査陰性証明の提示を求める措置を撤廃。また、深センと東莞を除く省内のその他の都市についても、同じく72時間以内に受検したPCR検査陰性証明の提示を求める措置が撤廃されるという。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきた。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続く。7月3日時点では、広州、深セン、東莞各市のごく一部が中リスク地域指定されているのみとなった。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、市中における伝播は出現していないが、2日に隔離検疫用ホテルの清掃スタッフ1人の感染確認(L452R変異株)があり、香港衛生当局は暫定的に感染経路不明の市中感染例とした上、詳しい調査を進めている。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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