中国広東省、新型コロナ市中感染確認13日連続ゼロ…仏山空港が約3週間ぶりに再開へ=7/4

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が7月5日朝に発表した内容によれば、4日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省内では13日連続で市中感染確認ゼロとなった。

 この日の省内における輸入例は感染確認が2市(広州、江門)で5人、無症状感染が3市(広州、仏山、肇慶)で3人。

 広東省の7月4日24時時点までの累計感染確認報告例は2756人(輸入例1190人)で、123人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は終息の兆しを示しており、近日は散発的な感染確認例の出現もない状況。リバウンドに対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)が進んでいる。

 仏山市の仏山沙堤空港では流行状況の緩和と市場ニーズを鑑み、6日から民間旅客便の離発着を順次再開すると発表。同空港は格安航空会社の中国聯合航空が拠点を置くが、防疫措置のため6月12日から全発着便が運休となり、クローズ状態が続いていた。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきた。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続く。最新アップデートのあった7月3日午後6時時点では、広州、深セン、東莞各市のごく一部が中リスク地域指定されているのみとなった。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、市中における伝播は出現していないが、2日に隔離検疫用ホテルの清掃スタッフ1人の感染確認(L452R変異株)があり、香港衛生当局は暫定的に感染経路不明の市中感染例とされている。以降、4日まで市中感染確認は2日連続ゼロとなっている。

深セン市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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