マカオの公共路線バス利用者数がコロナ前水準の約9割まで回復

 マカオでは比較的早期に新型コロナの封じ込めに成功し、すでに約480日にわたって市中感染確認ゼロを維持している。

 市民生活はニューノーマル下ではあるものの落ち着いており、昨年第4四半期以降は、マカオ同様に流行状況が落ち着いている中国本土との間で一定の条件を満たせば隔離検疫免除での往来も可能となったことで、インバウンド旅客も戻りつつある。

 7月20日に開催された今年度(2021年)の第1回マカオ政府交通諮問委員会の中で、政府交通事務局の林衍新局長から今年上半期(1〜6月)の公共路線バスの運営状況が報告された。

 今年上半期の1日あたり平均利用者数は延べ54.5万人で、新型コロナの影響が生じる前にあたる2019年の89%まで回復したとのこと。

 今後、マカオと広東省珠海市を結ぶ新しいイミグレーション施設「青茂口岸」(マカオ半島北西部)の運用開始を見据えて、同施設へアクセス可能な路線を16(うち深夜バス4路線)まで増やし、利便性を向上させる考えを示した。

 マカオの主な公共交通機関は公共路線バスで、その路線数は深夜バスも含めて80以上あり、網の目のような路線ネットワークが形成されている。新型コロナ防疫措置の一環として、バス利用時のマスク着用が必須となっている。

新型コロナ防疫措置の一環としてマスク着用が必須化されているマカオの公共路線バス(資料)=2020年2月、關閘バスターミナル(写真:DSAT)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオでは、「外僱」と呼ばれる海外(中国本土・香港・台湾を含む)からの労働者が多く就労しており、…
  2.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は4月29日、今年(2024年)3月の商品貿易統計を公表。  今…
  4.  バレーボールの国際大会「女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024」が(2024年)5…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun