香港、新型コロナ市中感染確認45日連続ゼロ…輸入性は米国からの入境者1人のみ=7/22

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)があった。

 香港政府の発表によれば、7月22日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人で、輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例は45日連続ゼロとなった。

 この日の唯一の感染確認例となった患者は7月20日にキャセイパシフィック航空CX845便で米国から到着した女性(49)で、L452R変異株に感染していた。患者は3月10日と4月6日に新型コロナワクチン「Comirnaty」(日本でファイザーと呼ばれているもの)を2回接種済みだったとのこと。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月8日〜21日)累計の新規感染確認は25人で、内訳は輸入性が24人、輸入関連性が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1972人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月21日午後8時時点のワクチン接種率は43.0%(1回目の接種完了)、30.7%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は501万4329回、1日あたり接種回数は6万0671回(7日移動平均値6万2663回)。9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とされる接種率7割を突破できる見通し。

 香港政府はマカオ及び広東省との間で往来制限緩和(隔離制限免除での往来)の実現に関する協議を進めているとしているが、これまでのところ具体的なスケジュール等に関する詳細は明らかにされていない。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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