中国、江蘇省南京空港でのクラスターが広東省にも波及…中山市で南京空港利用歴ある無症状感染者1人確認=7/22

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市を中心に5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が出現。厳格な防疫措置が奏功し、6月末までに一旦終息した。

 省内では、リバウンドや輸入例に対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)、それに伴う正常化が進んでいる。

 中国本土では、このところ雲南省において市中感染及び輸入性感染確認例が相次いでいるほか、近日では江蘇省南京市にある南京禄口国際空港でクラスターが発生し、防疫措置の引き締めが進んでいる。

 広東省衛生健康委員会が7月23日朝に発表した内容によれば、22日全日の省内における新型コロナの感染確認数は無症状感染者が1人だったとのこと。同省で閉塞エリア内を除く市中感染例が確認されるのは約1ヶ月ぶりとなる。

 無症状感染者は中山市で中高リスク地域訪問歴がある人を対象に実施されたPCR検査を経て発見に至ったもの。患者は7月16日から19日にかけて江蘇省の南京市と無錫市を訪れていた。19日に南京空港の第1ターミナル出発便を利用して広東省珠海市の珠海金湾空港へ移動した後、空港連絡バスで珠海駅へ、同駅からインターシティ鉄道に乗り換えて中山駅に到着した。20、21日は中山市内にある職場へ出勤していたという。

 中山市衛生当局では、すでに密接接触者と重点対象群425人の絞り込み、患者の活動エリアの把握を終え、今後は全市民を対象としたPCR検査を実施する計画もあるとしている。23日以降、中山市から省外へ出かける際には48時間以内のPCR検査陰性証明の提示が求められ、当局は不要不急の市外、省外訪問を控えるよう呼びかけている。また、マカオ衛生当局は、マカオ内に5人の接触者が存在するとし、二次接触者も含めてPCR検査及び医学観察を受けさせる手配を進めているとのこと。

 この日の省内における輸入例は感染確認が5市(広州、深セン、仏山、肇慶、清遠)で14人、無症状感染が2市(広州、仏山)で8人。広州で確認された無症状感染者のうち1人は日本からの入国者だった。

 広東省の7月22日24時時点までの累計感染確認報告例は2834人(輸入例1268人)で、67人が医師による治療を受けている状況という。

 雲南省では、22日は無症状も含めて市中感染確認がゼロとなった。輸入性は感染確認が13人、無症状が2人。目下、感染確認された79人と無症状感染者の2人が定点医療機関で隔離治療、医学観察を受けているとのこと。

 江蘇省の22日の市中感染確認は12人、無症状は7人。南京市内では中リスク地域指定が相次いでいる。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきたが、状況の緩和に伴い措置の見直しが続き、7月10日をもって再流行前と同水準(直近7日以内の新型コロナPCR検査陰性証明提示など一定の条件を満たせば隔離検疫免除で往来可能)にまで戻った。今回無症状感染者が出現した中山市は広東省の中でもマカオに近い珠江西岸に位置しており、今後の状況の変化によって防疫措置の調整が行われる可能性もある。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、45日にわたって市中における伝播の出現はなく、輸入関連性事案が4人確認されたのみ。

広東省・珠江西岸各都市を結ぶインターシティ鉄道の珠海駅(資料)—本紙撮影

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