IR運営大手メルコリゾーツ、香港・マカオ勤務の社員の65%が新型コロナワクチン接種終える…現金支給と有給休暇提供などインセンティブ導入

 マカオなどでIR(統合型リゾート)を運営するメルコリゾーツ&エンターテインメント社(以下、メルコリゾーツ)は7月28日、同社の香港・マカオ拠点に勤務する従業員のうち約65%が新型コロナワクチンの接種を終えたと発表。

 同社では、社員、ゲスト、地域コミュニティのための安全な環境を確保することを重要な目標として掲げ、マカオ政府が推進する免疫の壁の構築への取り組みをサポートするため、「Get the Jab」と銘打った社員向けのインセンティブプログラムを導入。

 プログラムの内容は、ワクチン接種当日と翌日に有給休暇を付与し、接種を完了した場合に1人あたり1000マカオパタカ(日本円換算:約1万3700円)の支給、ワクチン接種会場へのバス送迎のほか、香港・マカオ拠点の従業員の接種率が一定の割合に達した後、6人に対して1人あたり100万マカオパタカ(約1370万円)の賞金が当たる抽選への参加も含まれる。

 すでに一定の接種率に達したことから、第一回の抽選会が行われ、4人が合計50万マカオパタカ(約685万円)の現金を獲得。次週にも100万マカオパタカがあたる第一回目の大抽選会を行う予定とした。また、これらとは別に月に一度の抽選会も行われており、これまでに25人が現金、商品系、賞品などを手にしたという。

 同社によれば、同インセンティブプログラムの実施にかかる予算は約1600万マカオパタカ(約2.2億円)とのこと。

 政府は免疫の壁を構築するには接種率8割が必要との認識を示す中、目下のマカオ全体のワクチン接種率は約4割にとどまっている。

メルコリゾーツが実施した新型コロナワクチン接種インセンティブプログラムの抽選会で現金を獲得した同社社員(写真:Melco Resorts & Entertainment Limited)

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