ドンキのマカオ1号店、コンセプトは「本物の日本」…オープンキッチンと屋台で日本グルメの展開も

 本紙既報の通り、「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」マカオ1号店が9月9日、マカオ半島北部のファイチーケイ(筷子基/Fai Chi Kei)エリアにオープン予定となっている。

 DON DON DONKIは、ドン・キホーテなどを傘下に持つ日本の流通大手のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が海外において日本製もしくは日本市場向けの商品や、日本産品を低価格で提供するジャパンブランド・スペシャリティストアで、香港やシンガポールなどで展開している。日本国内のドン・キホーテとはコンセプトがやや異なり、より「日本らしさ」を打ち出しているのが特徴だ。

 マカオの店舗を運営するPPIHグループのマカオ・パシフィック・リム・リテール・マネジメント(PRRM)が8月27日に発出したプレスリリースによれば、マカオ1号店の面積は1776平米で、24時間営業を予定。コンセプトは「本物の日本」とのこと。日本国内のドンキ店舗でお馴染みの独特のPOPやデコレーションも再現されるという。取扱商品については、食品、フルーツ、寿司・刺身、肉類、デリカテッセン、酒類、健康・美容、雑貨、スポーツ用品、玩具、ペット用品等。店内には、ゲストの目の前で和牛、丼物、焼き鳥、鉄板焼きを調理するオープンキッチンコーナー、焼き芋、おでん、コロッケ、クレープといった日本のストリートフードを提供する屋台コーナーも設けられ、日本の飲食文化を体験できるとしている。

DON DON DONKIマカオ1号店のイメージ(写真:PRRM)

 また、近年環境保護意識が高まっているマカオへの進出にあたり、使い捨てプラスチック製レジ袋は採用せず、重複利用可能なショッピングバックのみを提供するとしたほか、電池回収ボックスの設置、フードロス軽減のための各種対策に積極的に取り組むとした。

 香港やマカオの人々の間で、日本は旅行先として特に人気が高い。しかしながら、新型コロナの世界的流行が長期化する中、ボーダーを跨ぐ移動が困難となり、訪日旅行も叶わない状況が続いている。香港では、「日本ロス」という言葉が出現し、少しでも日本を感じるため、DON DON DONKIをはじめ、香港にある日本ブランドの店舗へ通う人も多くいるという。マカオでもDON DON DONKIのオープンに対する期待感は大きく、同様の動きが見られそうだ。

DON DON DONKIマカオ1号店のイメージ(写真:PRRM)

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