香港、新型コロナ新規感染確認例が輸入性を含めてゼロに…約2週間ぶり=9/16

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があった。

 香港政府の発表によれば、9月16日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は輸入性(海外からの入境者)も含めてゼロだったとのこと。市中感染確認例に限ると30日連続ゼロを維持した。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(9月2〜15日)累計の新規感染確認は41人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2150人(擬似事案1人含む)。

 香港の9月15日午後8時時点のワクチン接種率は64.8%(1回目の接種完了)、57.6%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は824万7574回、1日あたり接種回数は2万9572回(7日移動平均値3万9991回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示している。

 このほか、香港衛生当局は9月15日、近日の輸入性感染確認例のうち、ワクチン接種を完了している患者も少なくないとし、不要不急の外遊(特に高リスク地域)及び外地における不必要な大型集会やイベントへの参加を控えるとともに、外地滞在中はマスクの着用し続け、個人・環境衛生管理に努めるよう呼びかけた。

 香港では、同9月15日から中国本土とマカオから一定の条件を満たす非香港居民の入境者を対象とした隔離検疫免除スキーム「来港易(Come2hk)」がスタート。初日は午後6時までに延べ304人が同スキームを使って入境したとのこと。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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